第二十一回

「塾がやってはいけないこと」

もちろん違法行為は論外ということで・・・。

「世の中では普通に行われているかもしれないけれど、子どもの教育に携わる学習塾がそれをやってしまうのはいかがなものか?」ということは、いくつもあると思います。その一つが「塾どうしによる過剰なサービス合戦」です。

先日、ある生徒から、「先生。この間、友だちから別の塾へ誘われたんだけど、私が塾に入会するとその誘った友だちと私の両方とも図書券がもらえるんだって!!!」という話を聞きました。
なんでも、友だちを誘ってその塾に入れると、その塾から紹介料みたいな形で物品をもらえるそうで、思わず「生徒を物で釣るのかよ・・・。」と感じてしまいました。

もちろん、忠誠心(!?)に富むその生徒はその話を断ったそうですが、そのときに、「けい友館では友だちを紹介してくれたら何かくれるの?」と聞かれたので、「握手して“ありがとう!”の言葉と感謝の気持ちをあげるよ!!!」と答えておきました。

よくよく聞くと、そのような話は割と他にもあるらしく、「友人紹介ポイントを集めると品物と交換できる!」
「新たに入った生徒の中から抽選でポータブルMDが当たる!」などということが実際に行われているという話も聞きました。

CM等でもよく使われる「キャッシュバックキャンペーン」という類の話は、一般の商品を扱う会社にはごく普通なことかもしれません。ですが、子どもに教育を行う立場の学習塾が物で釣って生徒を集めるなんて、果たしていいものだろうか? と釈然としないものを感じます。確かに学習塾には営利企業という面もあるのですが、それにしても、利益追求が第一目標に無い我々にとっては、信じられない手段としか言いようがありません。

そもそも塾の紹介とは、「自分が通ってみて本当によかったから人にも薦める。」ということであって、自分に何かの利益を期待して行うことではないはずです。

塾からのそんな過剰なサービスに対し、「おいおい、そのお金はどこから出てるんだ? 結局、新入会者から得る利益の一部や、前からいる生徒の授業料の一部を充ててるだけだろ! !!」と呼びかけたい思いであり、そんなことをするくらいならば、最初から費用を安くするとか、講師が少しでも質の高い授業を行うための研修費や書籍購入費にでも充てるとか、いくらでもすべきことはあるのではないでしょうか。

そう思ってしまう私は、ただの理想論者なのでしょうか。

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