※大学付属高校について
大学受験で苦労をしないために、大学付属の私立高校への受験を望むケースが多くなっています。高校にさえ合格すれば、あとは安泰とのお考えでしょうが、現実が予想とかなり食い違ってしまうことも多いようです。
1. 内部進学率が高くない場合がある。
大学名が全国的に有名なK大学やW大学などの付属高校では、内部進学(推薦)以外に別大学への指定校推薦なども含めれば、ほぼ100%、高校から大学へと進めます。
すべての付属高校がそういったわけではなく、「学年○○位まで」「成績の評定平均が7.8以上」「選抜テストの結果」など、内部進学に条件がつく場合がほとんどです。(つまり条件を満たさなければ、推薦という形で系列大学に進学できなくなります。)
実際に何%の生徒が系列大学に入れたのか、付属高校にいることで具体的に何が有利になるのか、なども事前によく調べておく必要があります。
2. 系列大学よりも付属高校の方が、偏差値が高いことがほとんどである。
その系列大学へ入ること自体が高校進学の目標であるならば問題は何もありません。
ですが、一般的に、系列大学の偏差値よりも付属高校の偏差値の方が高いので、系列大学の入試よりも、付属高校の入試の方が厳しくなるのが普通です。その傾向は、内部進学率が高い学校ほど顕著に現れます。
つまり、付属高校の魅力と系列大学の魅力は、多くの場合において同じになり得ません。また、他大学と系列大学を比べたときにも、魅力に差が出てくることがありえます。ですから、将来の大学進学時の選択肢に系列大学以外を含めるのなら、系列大学に他大学以上の魅力があるのかどうかを考えに入れる必要が出てきます。
ところで、系列大学以外の大学を受験する場合、高校のカリキュラムや指導体制が、それをきちんとサポートしてくれるのかどうかも問題です。(内部進学にこだわる高校もあるようです。)
3. 高校へ入ってから、それまでのがんばりが無くなっても不思議は無い。
大学への内部進学率の高い高校へ合格したら、それで人生の目標すべてが終わってしまったかのように安心して、まったく勉強しなくなってしまうこともよくあります。
入学することだけが目標ではないはずなのですが、実際に入ってしまえばそんなに努力をしなくても大学卒業まで安泰なのですから、それなりの努力をしなくなっても当然です。
付属高校から内部進学した学生は、一般入試を受けて入学してきた学生よりも学力が低いという評価をよく聞きます。反面、どこの学校でも3年間がんばって優秀な成績を収めるグループが(少数であることが多いようですが)形成されるそうです。まさに心がけ次第といったところでしょう。
4. 大学だけ考えて入学したものの・・・。
「ある大学付属高校への受験を親や当時通っていた別の塾の先生に薦められ、合格して入学したものの、学校生活に全くなじめず、徐々に対人関係もうまくいかなくなり、最終的に退学せざるを得なかった。」こんなケースが現実にありました。全国的に問題となっている高校中退者の何割かは、このように、よく高校を調べずに安易に名前だけで選んでしまい、それが大きな原因となっています。大学を考える前に、まず高校をしっかりと選ばなくてはいけません。