私立高校を検討する際の注意点

5年前、10年前の評価は当てになりません。
大学入学について、生活指導についてなど、少子化傾向のもと、学校経営に努力を重ねている私立高校は多くあります。昔のイメージだけで判断せず、「今現在」どのような学校なのかを見てください。

有名な大学の付属高校への受験は、確約などの無い受験が一般的です
 名前だけに飛びつかず、交通の便・教科指導の内容・子どもの性格など、入学後を考え、検討してください。

ここ数年の大学への進学率は伸びて当然。
 今や大学は「選ぶ」立場から「選ばれる」立場。合格させるだけの指導は当たり前、「考え、選ぶ力」を高校側が与えているかが大切。

大学付属の高校から必ずしもその大学へ入れるとは限らない。
⇒(大学への入学率が高い)=(大学よりもその付属高校への入試の方がレベルも高く、入学が難しい)。どの付属高校もある程度の優先特典はありますが、「日東駒専」レベル未満の付属高校では、むしろ「早慶上智」や「MARCH」レベルの大学への保険として考えるケースが多いようです。(当然のことですが、これはあくまで一般的な例であって、学科・学部によっては状況がまったく違うこともあるとご承知ください。)

学校説明会では先生、校長先生のやる気を見抜き、通学の様子で生徒の質を見抜く
説明会では、パンフレットを読めば分かる情報ではなく、学校の雰囲気、理事長・校長・教師の姿勢や施設の使われ方、通学路の様子(できれば通学時間に実際に通っている生徒の様子にご覧になられると、一番悪い面を見ることができます)などについて、我が子の性格と合うかを見てください。

公立高校を選択しない明確なビジョンが必要です。(←私立高校を第一希望に選ぶ場合)
⇒ 余分に費用をかけてまで行かせるだけの理由を持たないと、通わせる意味がありません。しかし、学校に過度な期待をするのもよくありません。あくまで努力をしていくのは生徒自身です。学校はその目標に対し、どれだけふさわしい環境を与えてくれるかだとお考えください。

欠席日数・遅刻日数の制限にご注意ください。(特に現中1・中2の生徒をお持ちの方)
 「確約」を得る場合、特に推薦入試では欠席日数に制限があり、「特に理由の無い」欠席を年間7日以内としていることが多くあります。当然、病気・怪我による入院・通院はその限りではありませんが、診断書の提出、または中学担任の先生による添え書きが必要な場合もあります。普段から遅刻気味の生活では確約を得られず、確約の無い一般フリー入試のみとなってしまいます。

(例)東京都の学校・・・推薦・確約併願の場合

  「1年から3年2学期までの出席状況が欠席15日以内、および遅刻・早退の合計が15回以内であること」
      → この場合、年間で平均5日までの欠席と5回までの遅刻・早退ということになります

少子化の影響により

「人気のある高校」「人気の無い高校」への2極化が進む。

募集人数に対して入学者数が少ないなど、定員に満たなかった高校が増えつつあります。そういった学校の説明会に出席すると、「明確な特色を持たない」ことが大きな原因の一つであると見て取れることが多々あります。

しかし、「人気のある高校=良い高校」とは限らないことも事実です。大学への合格者数を誇る高校でも、一部の生徒による結果だけが大々的に発表された結果であり、残りの大多数は学校経営のための人数確保要員ということもあります。また、ブランドだけで人気を保っている高校もあります。

逆に「人気の無い高校=良くない高校」とも限りません。例えば、「女子校」というだけでも敬遠されやすいものです。さらに“しつけ教育”をしっかりとしている学校はどうしても受験生から敬遠されがちであり、生活指導面がある程度甘い方が受験生から好まれることもあります。

※ 校則の厳しさについて

私立高校の多くは公立高校よりも校則が厳しいのが通常です。アルバイト、携帯電話の持ち込み、オートバイの免許取得、ピアス・茶髪を禁止しているところがほとんどですが、中には黙認せざるを得ない高校 (実力主義のハイレベルな高校、または逆に非常に低い内申点でも合格を得られる高校など) もあります。

校則の厳しさについては、程度の問題もありますので、一概に厳しければよいとは言い切れません。厳しいくらいの方がちょうどよいのか、厳しいと反発するだけなので緩い方がよいのか、それを見極めることが必要です。

実際、成績がALL2程度でも合格を得られる学校に通う生徒の多くは、勉強になかなか目を向けられないケースがほとんどです。そのような生徒に厳しい校則を押し付けると、今度は学校にすら来なくなってしまうということがあります。粘り強く社会のマナー・ルールを教えていきつつも、ある程度まで容認していかなくてはならないということが現実にあります。

また、どの学校にも、隠れて多少の校則違反をしている生徒は必ずいるものであり、学校側がどれだけ粘り強く、熱心に教育してくれているかという姿勢を見ることが大切です。

東京都 私立高校の生活指導の具体例

<身だしなみ・言動>

  ・ 制服を常に正しく着用し、身だしなみをきちんとすること。

  ・ 染毛や化粧をしてはいけません。

  ・ 場面に応じた正しい言葉遣いと丁寧な挨拶を心がけること。

<通 学>
  ・ 公共交通機関(電車・バスなど)ではマナーを守ること。

  ・ 安全上と周辺環境上の問題から、自転車通学は認めていません。

<持ち物>

  ・ 遊び道具やヘッドフォンステレオ、漫画本など、学習に関係ないものは持ち込み禁止。

  ・ 携帯電話も持ち込み禁止。安全上の問題から、ご家庭にも持たせないようお願いしています。

  ・ 勉強道具は必ず毎日持ち帰り、予習・復習を心がけること。

<学習環境>

  ・ 教室は常にきれいに使うこと。また、清掃はしっかり行うこと。

  ・ アルバイトは禁止(中学生は厳禁)

<友人関係>

  ・ 相手の立場を考えた行動を心がけること。

  ・ 「いじめ」や身体の暴力、言葉の暴力は絶対に許しません。これらには厳しい態度で臨みます。


一部「こんなことまで?」という点もあるかもしれませんが、放っておけないからこそ載せているのであり、こんなことまで指導せざるを得ないのが、今の高校の実態であり、これでもまだ標準的なものと言えます。もっと厳しい校則を設けている学校もあります。


【人気のある高校の要因】

名前が全国に知れている(高校野球での甲子園大会出場など)

全国区の大会に出場している部活動がある(その部活動に入りたい生徒にとって)

男女共学であること(男子校・女子校でもポリシーを持って、そのメリットを活かしていれば別)

・校舎が新しく、快適(子供には贅沢すぎるほどすごい設備を持った高校がたくさんあります)

他校にはない特色(英語についてのカリキュラム、大学受験に向けての補習制度)がある

・交通の便がよい

入学レベルが高い(出口、つまり大学進学に関しても高い結果となるのは当然なのですが…)

【人気の無い高校の要因】

受験案内に載らないほど入学レベルが低い

学校側の広報活動が弱く、特色などがまったく知られていない

男子校、女子校である。しかもそのメリットを活かそうとしていない

校舎が古い、設備が整っていない。

通う生徒の素行が悪い(近所に住んでいる方からの評判が一番確実です)

・駅から遠く、バスに乗らないといけない

ポイント:

どの私立高校も人数確保のための努力をしている。

 一般的には「共学」「新校舎」「語学教育の充実」が

人気を得るためのポイント。

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