入試制度の具体例

1.推薦入試

神奈川県の公立入試の変動に伴い、主に神奈川県内の私立高校や一部の東京都の私立高校で、新たな推薦入試の制度が始まりました。

その私立への入学を第一希望とする「推薦T」(従来の“推薦”と同じ)と、公立高校前期試験を第一希望とする場合の推薦の併願にあたる「推薦U」という制度です。

※2004年度入試から始まりましたが、「推薦U」を希望する受験生は少なく、現在においては「推薦U」の制度を設けない高校も増加してきました。

推薦T …

その私立高校を第一希望として合格を得た場合、必ず入学することが条件です。

確約がある場合→ 多くの中堅レベルまでの高校では確約を設けています。定員数を若干超えても合格を出してくれます。万が一、大幅に越える場合、形式上、一旦推薦は不合格とし、一般入試を受験させ(当然、確約付き。中には受験料も不要の場合もあります。)一般入試として合格を出します。つまり、確約のため、どんな形であっても合格を約束してくれます。
確約が無い場合→ 学力レベルの高い、有名難関校のような強気な学校 (入学志願者数が毎年多い) の場合、一定の基準をクリアしていても、その中から選抜を行います。成績・適性検査の上位者などから定員数までを合格とし、それに洩れた場合、不合格となります。一般入試も受験すれば多少の考慮をすることもありますが、約束はしてくれません。

推薦U … 公立高校の前期選抜に対してのみ「併願」として受験できる制度。つまり、他の私立高校への受験はできませんし、公立高校の後期試験も受験できません。

公立高校の前期試験に合格すれば公立高校への入学で決定ですし、それが不合格であった場合、推薦Uを受験し、合格した私立高校で決定です。神奈川県の公立入試制度に基づいての制度ですので、東京都の私立などはこの制度を設けている学校と設けていない学校があります。

確約がある場合→ 推薦Uの制度がある高校では確約がある場合がほとんどであり、内申基準点は推薦Tよりも若干高い、またはまったく同じとなっています。

ポイント:

確約のある推薦入試を受験した場合、いずれにしても1月で入試は終わります。筆記試験は無い(一部の高校では「適性検査」が行われます)ので、入試後の勉強量に注意が必要です。確約の無い推薦入試を受験した場合、公立の選抜試験と同様、必ず合格できる保証は無いので、油断してはなりません。

確約が無い場合→ 「自己推薦」という形で、内申点の基準を設けずにこの制度を取り入れている場合もあります。合格の保証はありませんが、合格した場合、公立高校の前期入試の翌日まで手続きを待つといった具合です。


2.一般入試
専願(単願)

合格したら必ずその高校へ入学する約束の下、優遇してもらう制度です。確約がある場合と無い場合があります。
本来、私立高校への入学を第一希望とするならば、その高校の推薦入試を受験さえすればよい話です。ですが、強くその高校への入学を希望しているのに、内申点が基準に達していないなどの理由によって推薦入試を受験できない場合もあります。その際にはこの制度を利用します。
確約がある場合、「2月に受験すること」「筆記試験があること」以外は、ふつうの確約のある推薦入試と何ら変わりがなくなってしまうため、意味を成さないとしてこの制度を持たない高校も多々あります。(確約は推薦よりも若干基準を低く設定している場合が多い。)
確約が無い場合、内申点が一定の基準を満たしていれば当日の筆記試験の得点に20〜30点分を加算するなど、第一希望とする受験者に対しての優遇措置を設ける形で、この制度を利用します。

 
 他校(公立高校や他の私立高校)を受験し、不合格だった場合に必ず入学することが条件です。
受験生側が確約を得ないで自分のレベルよりも低い高校を受験し、併願とするケースもありますが、それは後述の「一般フリー」としてお考えいただき、ここでは確約を得る場合としてお考えください。(「一般フリー」の場合、合格後の入学の有無は自由です)
私立高校の確約を得ることによって、公立高校を第一希望とする多くの受験生がこの制度を使って「一つも高校に合格できなかった」という事態を避けるようにしています。
公立高校の前期試験に合格した場合、(大体、毎年2月2日頃の発表) その時点で公立高校への入学が決まるので、私立の併願が必要ではなくなります。12月に行われる中学と高校との打診の段階で確約をもらっていても、受験をする必要が無いので、公立高校合格の際には願書も(受験料も)出さなくてよいとしている高校もあります。(ただし、願書提出期間によりますので注意が必要です。)
また、公立高校の合格発表の翌日まで費用の納入を全額待つ(中には一旦収め、公立高校合格の際には返金をするシステムという高校もあります)ことがほとんどです。実質、受験料を支払うだけで、高校進学についての保険が掛けられるということになります。(一部、強気な学校では5万〜20万ほどの費用をとる場合もあります)
ただし、他の私立高校の併願として考えた場合、制約が多く、まず「他私立高校の併願としても受験を認めている」のか、「第一希望の私立高校などと試験日が重ならないか」を確認しなくてはなりません。

一般フリー(オープン入試)
 成績基準に何ら制約がなく、当日の得点次第で合否が決定しますので「フリー受験」「オープン入試」とも呼ばれます。欠席日数などが多く(高校により規定は違いますが通常、1年間で明確な理由のない欠席が7日あれば多いといえます)、確約制度での受験ができない、成績が推薦などの内申基準に達しなかった、などの場合に利用されます。
また、難関私立高校の受験はこの制度のみであるケースが多いので、“チャレンジ”的な受験とも言えます。
この入試で合格を得るためには、ひたすら「受験勉強」をしなくてはならず、高校側の本音としては、この制度での入学者が一番欲しい(高校の学力レベルが上がるため)ところです。しかしながら、人気の低い高校では応募者が少なく、推薦制度などで人数を確保せざるを得ないのが現状です。

ポイント:

一般入試で確約がある場合、実質、形だけの受験となる。
一般フリーが、真の受験といえる。

 実際にどのような制度を取り入れているか。

上記の入試方法のうち、何の制度を取り入れているのかは各高校によってまちまちです。また、学校によっては若干違う制度を取り入れている場合もあります。

         

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